福井市の業者さんよりジャガーXJSのエンジン不動の修理依頼がきました。
いろんな状況を踏まえまして、今回は出張での作業にしました。一回で完了するものではないので何度か通うことになります。
迫力のV12気筒エンジン。
診断の結果、まずは燃料ポンプがご臨終でした。
長期間動いていない車両の場合、不具合が1箇所ということはほぼありません。
今回のケースもポンプ交換後、すぐにはエンジン始動にこぎつけることはできませんでした。
燃料配管内の古くなったガソリンを新しいガソリンを循環させて清掃する作業によって、いったんエンジンをかけることはできましたが何気筒か死んでいるような症状が出ています。
これも点検の結果インジェクターの固着が原因で燃料を噴射していなかったようです。インジェクターも修理してようやく普通にエンジンがアイドリングするようになりました。
しばらくエンジンをかけていると、排気音の警告灯が点灯するようになり、エンジンの始動性も悪くなりました。
排ガスの状態なども含めて点検していくと、右バンクのフューエルプレッシャーレギュレーターからの燃料漏れがありました。
ということで左右バンクともレギュレーター交換になります。
その他、冷却水リザーブタンクのピンホール穴修理、マフラーセンターパイプの折損修理などなど。
一筋縄ではいかない車両でした。勉強になりました。ありがとうございます。