今回もHPよりお問い合わせいただきました新規のお客様です。
懐かしいクルマでGX70マークⅡが入庫しました。
エンジン不調でエンストすることがあるようで、大手カー用品店さんやトヨタ系のディーラーさんに持ち込まれたようですが、原因を診断する前に部品供給終了を理由に断られてしまったようです。
ということで、原因の診断からスタートです。
自分はもともとトヨタディーラーに居りましたので、診断の際は安心してすすめていける感があります。診断の際の基準値限度値はディーラーさんにお願いして教えていただきました。ありがとうございます。
各種センサーの電圧や、数値の変化は異常なし。
目安ではありますが、センサー類に疑似信号を送るとエンジンのアイドリングに変化が見られたので配線も暫定では異常なしと判断。
さらにバキュームセンサー系統からECUに疑似信号を送ると燃料が多く出すぎていることがわかりました。
点検の結果エンジンECUに原因があるという結論でお客様と相談させていただき、2週間のお時間をいただいて現品修理することになりました。
コンデンサーなどは10年以上経過すると内部の液体が漏れ出し、正常な作動をしなくなることがあります。
それを踏まえて取り外したECUカバーを外してみました。
こちらをご覧ください。
おわかりいただけただろうか。
案の定コンデンサより漏れた形跡が！
確信に変わりました。修理が完了してから不具合が綺麗に解消していれば修理完了ですが、、、
2週間後、絶好調に直りましたよ。アイドリングも安定してエンジン音も静かに。
修理前はCOが11％ほどありましたが、修理後は0.5％以内に。
診断中にプラグが寿命を迎え、エンジン始動できなくなったので新品に交換させていただいたのと、診断でガソリンが尋常ではないペースで減っていったので給油させていただきましたが、10万円かからずに修理できました。
お時間とご予算に余裕をもって任せていただいたお客様に感謝です！
ありがとうございました。