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【BMW116・走行不可車両トラブルシューティング】

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急遽入庫したのは、いつもお世話になっているお客様のご家族のBMW1シリーズ116です。

 

出先で電話があり、近くにいたので車を置いていくので見てほしいとの事でした。

早速帰宅後に症状を確認すると、ATなのにクラッチをきったような空ぶかしになり、まともに走れなくなっていました。

 

警告灯の点灯はなかったのですが、Rレンジに入れていてもバックランプが点いたり消えたりしています。

消えているときはNレンジに入ったように動力が伝達せず、メーターの表示はRのまま。

 

Dレンジではメーター表示がDとPをいったりきたり。

Pが表示されているときは、こちらも動力が伝達されていない状態。

 

普通に考えると、AT内部の油圧がにげているように感じます。

バルブボディ周辺のパーツやECUの故障もよくあるようなので、ディーラーさんでは70万円の見積りが出てくるそうです。

 

この状況では、まだAT内部の不具合とは確信が持てなかったので、プロフェッショナルの先生にご意見を頂きました。

 

状況の説明と、考えられることの意見交換やBMW純正診断機を借りに行かせてほしい旨を伝えて再診断。

 

エンジンのノイズが入ることで、ECU間の通信がうまくいかずに不具合が発生することがあるという貴重な情報を参考に、診断用のイグニッションコイルに交換してみることに。

診断用の部品が2本しかなかったので、とりあえず1・2番を交換しました。

 

すると、なんと不具合が解消しました。

 

コイルのノイズが原因でATに不具合が発生していたようです。

さらに絞込みをしていくと1番のコイルが原因だったようですが、その後さらに4番のコイルがミスファイヤをするようになってしまいました。

輸入車あるあるですね。

どのみち4本の交換をオススメするつもりでしたが、預かり中や診断途中に不具合が発生すると混乱するのでやめてほしいです。

 

 

ということで、4本を新品に交換して不具合が解消されたことを確認・お引渡しさせていただきました。

今回もお車の修理を任せていただいてありがとうございました!

 

そして診断に付き合ってくださったガレージ アウト シュピエルの宮下さん、

ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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